母親の機嫌に振り回される人の共通点|なぜ親の顔色ばかり気になってしまうのか

「母親の機嫌が悪いと、自分まで苦しくなる」「今でも母親の顔色を気にしてしまう」「大人になったのに、母親の一言で気持ちが大きく揺れてしまう」このような悩みを抱えている方は少なくありません。

もう大人なのだから気にしなくてもいい。そう頭では分かっているのに、母親と話すだけで緊張したり、気持ちが落ち込んだりしてしまうことがあります。

そして、「いつまで親のことで悩んでいるのだろう」と自分を責めてしまう方もいます。

しかし、母親の機嫌に振り回されてしまうのには理由があります。

1. 母親の機嫌を読むことが当たり前になっていたのかもしれません

子どもは家庭の中で安心して過ごすために、親の様子を敏感に感じ取ろうとします。

例えば、次のように、親の表情や声の調子を読みながら過ごしていた方もいるでしょう。

  • 今日は機嫌が良さそうだ
  • 今は話しかけないほうがいい
  • 怒らせないようにしよう

当時は、それが自分を守るために必要な関わり方だったのかもしれません。

しかし、その習慣が大人になってからも続くことで、母親の機嫌に大きく影響されるようになることがあります。

こうした関わり方は、アダルトチルドレンと呼ばれる生きづらさの背景でもよく見られます。

親の機嫌を優先することが習慣になると、大人になってからも人間関係の中で同じようなパターンを繰り返してしまうことがあります。

2. 自分の気持ちより、母親の気持ちを優先してしまいます

母親の機嫌に振り回される方は、自分の気持ちよりも母親の気持ちを優先してしまうことがあります。

例えば、「母はどう思うだろう」「怒っていないだろうか」「がっかりさせていないだろうか」そんなことを考えているうちに、自分が本当はどう感じているのか分からなくなってしまうことがあります。

気づけば、自分の人生を生きるよりも、母親の期待に応えようとすることが当たり前になっている場合もあります。

3. 大人になっても影響が続くことがあります

実家を離れていても、親子関係の影響がすぐになくなるわけではありません。

電話がかかってくるだけで緊張する。LINEの返信が気になってしまう。帰省すると昔の自分に戻ったような気持ちになる。

こうした反応は、現在の母親との関係だけではなく、長い時間をかけて身につけてきた人との関わり方が影響していることがあります。

そのため、母親との関係だけでなく、職場や友人、パートナーとの関係でも、相手の顔色を気にしすぎたり、自分より相手を優先したりするパターンが表れることもあります。

4. 母親を変えることは難しくても、自分との向き合い方は変えていくことができます

「母親の機嫌に振り回されないようになりたい」そう思っていても、母親を変えることは簡単ではありません。

だからこそ大切なのは、「なぜ自分は母親の機嫌がこれほど気になるのだろう」という背景を理解することです。

親子関係を振り返ってみると、自分を守るために身につけてきた関わり方が見えてくることがあります。

そのことに気づくことで、自分の気持ちを少しずつ大切にできるようになる方も少なくありません。

5. 母親との関係に悩んでいる方へ

母親の機嫌に振り回されてしまうのは、あなたの意志が弱いからではありません。

その背景には、これまでの親子関係の中で身につけてきた人との関わり方が影響していることがあります。

大切なのは、「どうして自分は母親の顔色ばかり気にしてしまうのか」を理解することです。

その背景が見えてくると、自分を責める気持ちが少しずつ和らいでいくことがあります。

また、母親との関係を見つめ直すことは、母親との関係だけを変えるためではありません。

職場やパートナー、友人など、これからの人間関係を見つめ直すきっかけになることもあります。

親子関係の中で身につけてきた関わり方に気づくことは、自分らしい人間関係を築いていくための第一歩になることがあります。

専門のカウンセラー
中本 早紀 カウンセラー
COUNSELOR
中本 早紀
【専門】
アダルトチルドレン専門カウンセリング
【資格】
精神保健福祉士、NLPトレーナー、エリクソニアンセラピスト
【担当曜日】
木曜,金曜,第1第3月曜 担当
執筆者
小松 久俊 室長
小松 久俊 室長
<資格> 公認心理師
<所属学会> 日本公認心理師学会