私は心理職として、王道を歩んできたわけではありません。
子供の頃からの夢を追いかけ、挫折し、会社員として人生をやり直し、 性懲りもなく再び夢を追いかけ、心理の職に就きました。

振り返るととても不器用で泥臭く、雑草のような人生だなと我ながら思います。 エリートではありませんがその分さまざまな経験をし、いろんな感情を味わってきました。

もしかしたら、今これを読んでくださっているあなたの辛さや苦しさ、悲しみや痛みと似たような感情を、私は知っているかもしれません。

挫折経験と喪失体験がくれたきっかけ

挫折経験と喪失体験がくれたきっかけ

私は30代の頃に大きな挫折をしました。今振り返ると、相当な喪失感と孤独を抱えていましたし、数年に渡り、苦しみました。 その後、友人の紹介で入社した会社で人生を再スタートさせましたが、消えない喪失感や仕事のプレッシャーなどから、何度もストレスに心が押しつぶされそうになりました。

「頑張らなきゃ。人並みにならなきゃ」

自分に言い聞かせれば言い聞かせるほど空虚感は増すばかり。自分が自分でないかのような感覚によく襲われ、取り戻そう取り戻そうといつも葛藤していました。後にも先にも30代のあの頃ほど、人生に迷走していた時期はありません。そして40代になり、新しい会社で順調に昇進を果たし、少しは人並みになれたかと思えた頃、私は親友を自死で失い、遺書を受け取るという体験をしたのです。

不思議なもので、当時の記憶は途切れ途切れなんですよね。あまりに強烈な体験だったからでしょうか。ただ、受け取った遺書の文面がやけにユーモラスだったことは覚えています。

言葉にならない、これまで味わったことがないような感情に襲われました。

いい歳をしてみっともない話ですが、今でも極極たまに思い出されては、泣いてしまうことがあります。きっと私はまだ、彼のことを許せていないんだと思います。立派なトラウマですね(苦笑) そして、この体験が心理学を学び始めるきっかけのひとつとなりました。

東日本大震災、そしてカウンセラーへの転身

東日本大震災、そしてカウンセラーへの転身

2011年3月11日、東日本大震災が起こり、東北地方を中心に日本に甚大な被害をもたらしました。故郷の宮城県には母親や兄夫婦、姪が住んでおり、被災をしました。当時、私は仕事で埼玉にいたのですが、とにかく東京の家族も含めた皆の生存の確認と事態の把握をするのに精一杯で、情けないことに故郷が被災しているのをただ指をくわえて見ているしかできなかったのです。

「何やってんの?あいつが死んだ時も、そして今も、何やってんの?」心の声がずっと私に問いかけてきました。

親友の自死、故郷の被災をきっかけに、仕事人としての将来・家族・子供との関係・人生について、深く深く考えるに至りました。そして心理学を学びはじめたのです。

カウンセラーへの転身はもちろん賭けでした。うまくいく保証などどこにもありません。いい加減いい歳でしたし、自分ひとりの人生ではもうありませんでしたしね。失敗をしたら、家族を巻き込むことにもなる。そんなリスクを背負ってまでも、挑戦したかった。ここまで思える仕事に出逢えたのは本当に幸せなことです。

「目の前のクライエントの絶対的味方であり、”安全基地”と思ってもらえる存在になる」

カウンセラーとしての活動を始めた時に立てた誓いは、今も胸にあります。

カウンセリングを社会のあたり前に

カウンセリングをもっと日常に

今でこそ「カウンセリング」という名称は認知されるようになりましたが、「カウンセリングを受ける」という行為に至っては、偏見も多くまだまだ敷居は高いようです。

「カウンセリングを受けるなんて、自分はそんなにヤバいのか?」なんて思ってしまって、カウンセリングに通うこと自体に抵抗がある方が多いように感じます。

しかし、欧米国ではカウンセリングを受けることは日常的なことですし、「自分の心を大切にする」ということは当たり前の価値観です。「医師と弁護士とカウンセラーは友人に持て」と言われるくらい、その重要性は高い評価を受けています。

東日本大震災以降、メディアでも「メンタル」という言葉が取り上げられるようになりましたし、2015年には労働者に対するストレスチェック制度の義務化が閣議決定されました。日本でも「心」に対しての意識が向上してきたと喜びました。

しかし一方で、企業の経営者の方と従業員の方のメンタルについて話をすると、「気合が足らないだけだ」「甘えている」という正直がっかりするような言葉が聞かれるのも事実で、これも日本のメンタルに対する意識の現状なんですよね。

日本では「自己犠牲」が「美徳」として扱われるところがありますし、「滅私奉公」「我慢や忍耐はあたり前」という考え方がまだまだ残る一方で、近年では「自己実現」や「多様性」といった「個の尊重」という考え方も広がってきています。

「隠れ精神病大国」「自殺大国」と言われて久しい日本。経済的な成長は遂げたけれど、「本当の意味での豊かな生活とは何なのか?」それを真剣に考えた時、心の問題を無視することはもうできないのです。

「自分の心を大切にする」ということは「ヤバいこと」でも「恥ずかしいこと」でもありません。カウンセリングは貴方の味方です。

当ルームを開室した理由

当ルームを開室した理由

私の夢は、カウンセリングを皆さんの生活の身近なものにすることです。

そうすることで、より多くの人の心の健康が維持され、皆さんの生活や人生がさらに生き生きとした、愛溢れるものになる。 そう真剣に考えています。

多くの人が「自分の心」に意識的になるにはどうしたらいいか?カウンセリングを町医者に掛かるのと同じくらい当たり前にするにはどうしたらいいか?カウンセラーとしての経験を積めば積むほど、そんなことを何度も考えるようになりました。

そんなある日、ふと、私の恩師が大切にしているマハトマ・ガンジーの言葉を思い出したのです。「あなたがこの世で見たいと思う変化に、あなたがなりなさい」

そっか。そうだった。 もっと多くの人達と話をしてみよう。 まだまだ逢えていない悩みを抱えた人達はたくさんいる。 病院に行くのはハードルが高いと感じている人達がたくさんいるかもしれない。 そして、いろんな出逢いの中から自分が社会に求めている変化を起こすきっかけが見つかるかもしれない。

そんな想いから、私は東京九段下カウンセリングルームを開室したのです。

カウンセリングがあなたにもたらすもの

カウンセリングがあなたにもたらすもの

カウンセリングは、自分の気持ちを整理できるだけでなく、自己理解も深めてくれます。時には新しい視点をもたらしてくれ、今まで自覚していなかった自分の可能性にも気づかせてくれます。

自分を”大切な存在”と感じることができるようになり、これまでは躊躇していた一歩を踏み出す、そんな勇気を与えてくれます。

でも、知っていますか?それらの可能性や勇気は全て、すでにあなたの内にあるんですよ。私はただあなたと共鳴し、あなたの内にあるその可能性を見つけ、それに気づかせるだけです。

あなたはもう輝いています。

傷ついて、一時その輝きを失ったとしても、消えることはありません。あとはその輝きに気づき、受け入れ、その暗闇の中から出ると覚悟を決め、そして、歩き出すだけなのです。

新型ウィルスの世界的パンデミック、変わってしまった私達の生活、多くの被災者を出した自然災害、SNSによる誹謗中傷、後を絶たない自殺者・・・この閉塞感でいっぱいの世の中を、それでも自分の心は自由に、鼻歌交じりで闊歩していこうじゃないですか。だって、あなたの人生は誰のものでもない、あなた自身のものなのですから。

                   小松 久俊

こころのパーソナル相談室
九段下カウンセリングルーム

所在地  〒102-0074 東京都千代田区九段南1-5-6 りそな九段ビル5F
最寄駅 東京メトロ半蔵門線 / 東西線 / 都営新宿線 九段下駅
6番出口 徒歩1分

開室日時:木・金・土・日 12:00pm~20:30pm
  ※完全ご予約制となります。
  ※金曜日は隔週(第2週と第4週)の開室です。
  ※日曜日は18時までの営業となります。
  ※祝日はお休みです。

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