カウンセリングと心療内科の違い~私はどちらに相談すればいいの?

目次

心療内科でも医師によるカウンセリングは行われますが、悩みを聞いてもらうことを期待して受診し、しっかりと聞いてもらえなかったという方も多いのではないでしょうか。

カウンセリングと心療内科、心身の悩みを抱えている方にとって、どちらを選択すべきか分からないというシーンが少なくありません。

そのようなことがないようにするためには、カウンセリングと心療内科の役割の違いを理解し、自分にあった相談先を選択することが大切です。

1.カウンセリングとは

カウンセリングとは、公認心理師や臨床心理士などのカウンセラーが面談を通じて心の悩みや不調を聴き、解決や解消のために指導や援助を行うことを指しています。

ただ単に、話を聴いてアドバイスするといったものではなく、またどのようにすべきか答えを出すというものでもありません。

悩みや心の不調の根本原因がどこにあるのか発見し、心の特性や思考の傾向を理解したうえで、柔軟なメンタルを築いていくことを目的としています。

カウンセリングでは心療内科のように、うつ病などの精神疾患での症状にお悩みの方に対して、薬を活用して治療することはできません。
しかし、精神分析や心理学を用いた心理療法によって、薬に頼るだけではない、正しい対処法を見つけ出していくことができます。

そのため、カウンセリングにおいては、通常60分や90分といった長い時間をかけて、ゆっくりと悩みを聴く中で、気持ちや考え方を整理し、立ち直るきっかけを作っています。

2.心療内科とは

心療内科とは、主に『心身症』と呼ばれる、慢性的なストレスや過度な緊張によって体に現れた症状に対して、問診や検査、診断、治療を行う医療機関のことを指しています。

私たちの心と体はお互いに大きな影響を受けるため、ストレスや緊張にさらされた状態で居続けると、うまく解消できなくなり、頭痛や不眠、食欲不振、気分の落ち込みなど、心身に症状が現れます。

そのため心療内科では、一般的な内科で行われる診察や血液検査などとともに、医師からの問診によって、原因だと考えられる悩みやストレスを掴んでいきます。

症状に合わせて、抗うつ薬や睡眠薬などといった向精神薬を処方し、症状の改善に取り組んでいきます。

心療内科での診察をカウンセリングと呼ばれることもありますが、カウンセラーによるカウンセリングのように、じっくりと悩みを聴いたうえで精神療法に取り組むものではありません。

患者一人に対する診察時間にも限界があるため、治療のために必要な薬物療法、精神療法が中心となっています。

3.カウンセリングと心療内科の違い

カウンセリング、心療内科それぞれについて、どのような役割を持っているのかご紹介しましたが、利用を検討している場合には、その違いについて認識しておくことが重要です。

それぞれの目標として、症状の改善、悩みの解消が挙げられますが、

  • カウンセリング:アセスメント(見立て)を行い『心理療法』を中心に改善を目指す
  • 心療内科:診察と診断によって得られた症状に対し『薬物治療』を中心に改善を目指す

といった違いがあります。

特にポイントとなる点に、『心理療法』と『薬物療法』の違いが挙げられます。

心理療法は、症状や悩みに対する根本原因を突き止め対処するだけではなく、対処後においても再発させないようにメンタルを築き上げていくものです。

薬物療法とは、心身に現れている症状を改善させるため、適切な薬を処方して治療していくというもので、対処療法としてとても有効です。

心理療法は、根本原因にアプローチできますが、辛い症状によって悩みを抱えている場合には、薬物療法を活用しないと改善が難しいケースもあります。

ただ、薬物療法だけでは根本原因に対処することができず、再発を防ぐためにも心理療法が必要になります。

4.カウンセリングと心療内科のどちらに相談すればいい?

  • カウンセリング:話を聴いてもらいたい、相談したいことがある
  • 心療内科:心身に生じている辛い症状を改善したい

カウンセリングと心療内科、どちらに相談すればいいのか分からないという方であれば、自分自身がどのような悩みを解消・改善したいのか明確にしてみましょう。

例えば、仕事のストレスで、

  • 出社が憂うつ…
  • 周りの目が気になって仕事中にストレスが…
  • 仕事だけじゃなく、好きだった趣味までやる気がなくなってきた…
  • そもそも自分なんて価値がないのでは…
  • 自分の心が弱いからだ…

といった悩みをお持ちでメンタルが不調なのであれば、カウンセリングを利用してみることによって、正しく対処できるようになります。

また、仕事のストレスによって、腹痛や頭痛、めまい、過呼吸、うつ症状など、心身に生じた症状を改善したいのであれば、心療内科に相談すると良いでしょう。

もちろん、カウンセリングによって、心療内科での治療が必要だと判断できるような場合には受診を勧めることがありますし、心療内科に通院していても、悩みや課題など問題があって困っているのであればカウンセリングの併用が有効です。

5.まとめ

カウンセリングと心療内科には大きな違いがありますので、自分の悩みをどのように解決・解消したいのか、目的に合わせて利用することが重要です。

ただ、心と体は密接に関わっていることから、カウンセリングと心療内科をうまく利用し、メンタルの悩みに対して根本的に対処することが大切です。

特にカウンセリングに相談することによって自分を取り戻したという方も多いことから、『こころのサポーター』として利用してみることをおすすめします。

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